今月のぶつぶつ・・・おやびんのつぶやき

今年93歳になったまるちゃんの実家には蔵があって、年の暮れに杵でついたお餅を置いておいて、必要な分だけ取ってきて頂いていたそうです。ある日、その蔵に泥棒が入ったことがあったそうです。後ろ姿しか見えないその人を追いかけて「こら~っ!」・・・とその時、その懐から新聞紙がドサッと落ちたと思ったら、あっと言う間に見えなくなってしまったとか。落ちた新聞紙の中身はお餅でした。どこの誰とも判らず終いだったそうですが、「ひとこと言うてくれたら、お餅ぐらいあげたのになぁ。だけど、どこの誰とも判らず終いでよかったわぁ。もし近所の人やったら、相手の人がすごい嫌やろぉ~。生きずらいでなぁ~あ。」とまるちゃん。まだ女学校生だったころの話しです。大百姓の娘だとは言え、なんとも尊い。この話しは、鮮明に覚えているらしく、何度聞いても同じところから一字一句たがわず話してくれます。
そんなまるちゃんが、「死ぬ前に一度、実家に行ってみたいわぁ。」と言うので善さんと3人で行ってきました。庭先まで車を乗り入れると、すぐに懐かしい顔・顔・顔がまるちゃんを覗き込み、話しに花が咲き、声も枯れるまで話して笑ってすごく楽しそうでした。
帰り際に、「(実家は)こんなところやったかいなぁ?」とまるちゃん。え~っ! そうか、蔵を見せてへんからなぁ~!! また連れてってあげるぅ~!!

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             おやびん 6月25日




 店主・善さんの雑記帳 

     
~骨董屋は夢見る~ 

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